年を重ねると共に目立ち始める目元や口元のシワ。
それに、目の下の涙袋、ほうれい線、二重あごなどのたるみは、老化現象の一つで人として生きているうえで、どうしょうもないことですが、美意識の高い女性にとっては、少しでも老化の速度を遅らせたいと願うのではないでしょうか。
そんなシワやたるみが少しでも気になり始めたら、なるべく早めの対策が必要です。
人の肌は、1枚の薄い膜のように思われますが、一番上の表面の部分から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」という3層構造に分かれています。
その中間に位置している真皮には、硬いタンパク質の繊維でできているコラーゲンが約70%を占め、網目のような構造を作って肌の弾力性を保つ働きをしています。
しかし、このコラーゲンは老化とともに硬くなって弾力性を失って量も減少し、さらに、紫外線や活性酸素の影響を受けると劣化してしまいます。
こうしたコラーゲンの減少や劣化が、肌のシワやたるみの大きな原因になります。
ですので、シワやたるみの対策としては、まずは、失われたコラーゲンを補うスキンケアが大切になります。
そこで、コラーゲンを増やす作用のある成分を積極的に取り入れることが有効で、代表的なのは、レチノールやビタミンC誘導体です。
レチノールは、ビタミンAの一種でシワ用美容液などに含まれて販売されており、コラーゲンを増やすという作用があります。
ただし、肌の弱い人は、赤くなる場合もあるので、その時は、2~3日に1回くらいの頻度で使用してみましょう。
次に、ビタミンC誘導体ですが、これもコラーゲンを増やす作用があります。
もともとビタミンC自体は、なかなか肌に浸透しないので、浸透しやすい形に変えたもので化粧水に配合されています。
その化粧水には、「アスコルビン酸リン酸Na」「パルミチン酸リン酸アスコルビン」などと成分表示されているので、購入時にチェックして下さい。
そして、このような体の外側からのスキンケアに加え、体の内側からのケアを加えれば、さらなる効果が期待できます。
まずは、抗酸化成分を含んだ食材を積極的に食べること。
肌を老化させる大きな原因の一つに、活性酸素があります。
例えば、金属がサビたり、果物の切り口が茶色に変わるのは、物質が酸素によって酸化したためで、人の細胞も酸素によってサビついて老化することになります。
この活性酸素が体内で大量に発生すると細胞や遺伝子を傷つけて老化を引き起こすだけでなく、ガン細胞の発生までかかわると言われています。
人が呼吸するときには、空気中の酸素を取り入れますが、その際に活性酸素が発生し、さらに、紫外線、ストレス、過労、過激な運動、喫煙なども活性酸素を多量に生み出すことになります。
本来、人の体には、これらの活性酸素を除去する機能が備わっていますが、この体内の抗酸化力も、やはり年齢と共に低下してしまいます。
そこで、抗酸化成分を含む食材を積極的に摂取して活性酸素を除去する必要があるというわけです。
抗酸化力のある食材としては、ビタミンA・C・Eを含む緑黄色野菜、ポリフェノールを含むブルーベリーや紫芋、リコピンを含むトマトなどが挙げられます。
こうした体の外側と内側からのケアで、老化を少しでも遅らせて見た目年齢を若く見られるようにしっかりと対策を行いましょう!